セバスチャン・ベッテル、ペナルティに激怒…スチュワードに無言の抵抗
ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテルは終始レースをリード。しかし、48周目にターン4でコースオフ。芝生を横切ってルイス・ハミルトンの前をキープした。
元F1ドライバーのエマニュエル・ピロの含めたスチュワードは、セバスチャン・ベッテルが“安全ではない方法でターン4でコースに復帰し、ハミルトンをコース外に追いやった”判断。ハミルトンは“衝突を避けるために回避行動をとらなければならなかった”としてベッテルに5秒加算ペナルティを科した。
トップでチェッカーを受けたセバスチャン・ベッテルだが、ルイス・ハミルトンに5秒以上の差を築くことができず、このペナルティによって2位に降格している。
レース直後、セバスチャン・ベッテルは無線で怒りを露わにした。
「芝生を通り抜けてクルマをコントロールできると考えるには盲目じゃないと無理だ」とセバスチャン・ベッテルはコメント。
「ウォールにぶつからなかったのはラッキーだった。どこへ行けばいいと言うんだ？ 「間違っている。こんなのフェアではない」
フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットがベッテルを落ち着かせようとしたが、怒りは収まらない。
「落ち着くことなんてできない。こんなのフェアじゃない。フェアじゃない」とベッテルは答えた。
「腹が立っている。僕には怒る権利がある。なんて言われようが気にしない」
セバスチャン・ベッテルはレース後の 待機場までクルマを運転することを拒否し、代わりにレースコントロールの近くに駐車。トップ3インタビューを受けずにホスピタリティエリアへと直行した。
表彰台セレモニーに戻るよう促されたベッテルは、途中でルイス・ハミルトンのクルマの前からナンバー1ボードを取り上げて、自分のマシンが駐車されるべきだった場所に置き、ハミルトンのマシンの前にナンバー2のボードを置いた。
ルイス・ハミルトンは、表彰台セレモニーで最上段にベッテルを乗せている。
表彰台でのインタビューで、セバスチャン・ベッテルはインシデントやペナルティを議論することを断った。
「もう十分に言ったと思う。みんなにどう考えているか聞いてみるべきだ。僕たちは素晴らしいショーをみせた。みんなに聞いてみて欲しい・・・」
観客がルイス・ハミルトンにブーイングを始めるとセバスチャン・ベッテルは「ルイスにブーイングするべきではない。彼は起こったことを見ていた・・・でも、ルイスにブーイングするべきではないと語った。
ルイス・ハミルトンは「僕が言えるのは、僕たが決めたわけではないということだけだ。彼らが何に対してブーイングしているのかわからない」と語った。
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